まな板の上にのぼります
「(一般財団法人)語学教育研究所」をご存知でしょうか。
(以後略称であり愛称でもある「語研」と呼ぶことにします。)
1923年に “The Oral Method”の提唱者である英語学者ハロルド・エドワード・パーマー(Harold. E. Palmer)によって設立された「英語教授研究所」の流れを汲む、日本最古の英語教育研究機関です。
発足当初から「英語の授業は英語で」を理念に掲げて、直接的・段階的な英語の授業に関する研究や実践を重ねています。
現在、日本にはさまざまな英語教授法の研究組織が存在しますが、近代以降の英語教育研究の歴史を語る上で欠かせない研究所だと思います。
会員は各々の抱える問題意識によって所属する研究グループを選ぶことができ、その研究テーマは多岐にわたっています。
語研はまさに、「英語教師による、英語教師のための」研究集団と言えるでしょう。
そんな語研の、年に一度の研究大会をなんとなく訪れたことが、私と語研の馴れ初めです。
「授業研究」というタイトルに導かれ、森美穂先生(東京学芸大学附属世田谷中学校)の発表を聞きながら私は、すがるべき藁がここにあることを予感しました。
発表の最後に、助言者・淡路佳昌先生(大東文化大学)が「授業に困っている先生が居たらぜひ来年度の授業者に応募してください。」とおっしゃった時、私は何の疑いもなく、これこそは私に差し出された救いの手だと確信したのでした。
幸いにも、私は翌年の2017年度の授業者として採択され、無事にまな板の上に乗せられることになりました。念願のコイになれたのです。
そしてその4年後となる今年、再び「授業者」としてコイになることに。
新型コロナウイルスの感染拡大による休校など、定期観測はなくなり、今年は趣旨を少し変えて「中学1年生の授業」に関してみんなで語り合おう、という会になると思います。
私の「コイ感」はあまりないかもしれません。
でも、私の「問題だらけ」の授業を共有することによって、中学1年生を受け持つ先生方と、「どうやって教えてる?」という大問題についてざっくばらんにお話しできたらなあと思います。
発表前にここで色々と書いてしまうと、ネタバレになってしまいそうなのでここらへんでやめておきましょう。
ということで、宣伝でした。